ITエンジニアの株式投資雑記

ITエンジニアが独自の視点でIT系の会社のニュースや発表について考察し株式投資について書くブログ

投資対象として見るサイバーエージェント

最初はサイバーエージェントから。

stocks.finance.yahoo.co.jp

事業

事業内容は幅広い。
世間の認知度が高そうな方からすると、
アメブロを始めとするAmebaプラットフォーム、
定期的にTVCMを見かけるグラブルなどのゲーム事業、
最近急速にユーザ数を伸ばしているAbemaTVなどのメディア事業などなど。

考察

大手のゲーム会社が次々にスマホアプリ市場上位に食い込んで来る中でも、上位に残っている点はすごい。
ゲームアプリ会社は他にもあるが、そのノウハウを他の事業にも生かせているところがこの会社のすごいところ。

10年以上前からあるAmeba事業で芸能人・有名人とのコネクションができてきて、それが最近はAbemaTV に還元されている。
AbemaTVについて社長のコメントで「大きなリスクを取って取り組む」主旨の発言があって心配もあったが、アプリを初めて起動したときはなかなかワクワクするものがあった。 というのも AbemaTV のアプリの出来はとてもよく、ユーザ数が増えるのもわかる。
独自路線のニコ生と違い、出演者や番組、スタッフがTVに似ていることから「TVを置き換えるもの」としての位置づけで伸びていくように思える。
ホリエモンがフジテレビを買収してやろうとしていたことはこういうことだったのかもしれない。

AbemaTV

AbemaTV

  • 株式会社AbemaTV
  • エンターテインメント
  • 無料

技術

ITイベントでもサーバーエージェントやその子会社の名前は存在感がある。
ビジネスが回っている一方でITエンジニアがきちんと評価されている(少なくとも一部は)ように見える。

技術に対して研究投資していくニュースもあることから、好感が持てる。
池澤あやか直撃インタビュー!Cygamesが社内に最先端研究拠点を持つ狙いとは?|CodeIQ MAGAZINE

まとめ

この先も伸びていく余地はある。
一過性のネガティブニュースや根拠のない下げは買いのチャンスだと考えて注視したい。

IT株にフォーカスする理由

私は主にIT株を扱うことに決めている。
その理由をここで書く。

まずは世の中でよく見かける情報の繰り返しになる。

  • 金融市場には世界中に多数の投資家がいる
  • その投資家は資金力が自分をはるかに上回っている
  • その投資家は金融知識が自分をはるかに上回っている

そこで個人投資家が取るべき戦略は以下のようになる。

  • 世界中の投資家、特に機関投資家と勝負しなくて済む出来高が小さめの株式を扱う
  • 金融知識以外、自分が知識で優位に立てる株式を扱う


特に自分が知識で優位に立てることが重要。
ITエンジニアにとってはITの知識と情報収集のスピードだと考える。

ニュースで大幅に株価が上がるケースは分かりやすい。


たとえば任天堂の件。
NianticポケモンGO開発が明るみに出始めたのは 2015年9月。

【速報】スマホ向けアプリ『Pokémon GO』電撃発表! 任天堂の宮本氏も登壇 [ファミ通App]

任天堂(株)【7974】:株式/株価 - Yahoo!ファイナンス

この発表時期は任天堂の株価が高値に推移。
その後半年かけて元の株価に推移。
リリース後のランキング首位奪取でほぼ倍。
その後 任天堂が業績への影響が少ないことを発表して鎮火する自体となった。


情報のアンテナが立っているITエンジニアなら

つまり2015年9月の時点でポケモンGOがリリースされれば高い確率でヒットする、という予測は立っていたことだろう。
あとは株価がいくらで買いにいくかだ。
これについてはまた別の機会に書く。


まあもっともこうして結果が出たものに都合いい解釈を述べても説得力はないのだが、Ingress をろくに知らない一般消費者も同じ株式市場にいると想像すれば、知っている自分のほうが優位に運べるかもしれないという想像はつくのではないだろうか。


ITエンジニアはたいてい情報収集が得意なので、株の本を買い、やれ割安株だとか、ウォーレン・バフェットのように長期で保持し続けようとか、いろんなことを考えてしまう。(経験談)
しかし日頃やっていることの延長線上で戦略を立てるほうが時間もかけずに済むのでいいのではないかと思う。


細野真宏の世界一わかりやすい株の本

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